
デメリットといっても、クレジットカードを使うこと自体に何か問題があるわけではありません。
あくまで、他の支払い方法と比べたときの注意点をお伝えします。
公共料金を支払には「請求書による支払い」「口座振替」「クレジットカード払い」の3つがあるとお伝えしましたが、まずはそれぞれの特徴をおさらいします。
| 支払い方法 | メリット | 解説 |
|---|---|---|
| 1.請求書払い コンビニなどで現金払い |
△ | 基本的に何も得をしない払い方です。 ただし、この払い方でポイントを獲得する裏ワザがあります。詳細はこちらで解説しています。 |
| 2.口座振替 | △ | 一部の公共料金では、口座振替だと毎月54円(税込)の割引があります。 その場合は○になります。 |
| 3.クレジットカード払い | ○ | 基本的にはクレジットカード払いにすることでポイントが付くのでデメリットはありません。 ただし、2の口座振替の割引とどちらがお得かを検討する必要があります。 これについては以下で詳細を解説します。 |
上の表でおわかりのように、クレジットカード払いにした時の一番の注意点は、口座自動振替の場合に適用されていた月額54円(年間640円)の口座割引制度が適用されないということです。
電気料金では多くの電気会社が、水道料金では一部の自治体がこの割引制度を適用しています。
例えば電気代を口座自動振替からクレジットカード払いに変更したとすると、年間640円支払い額が増えるわけです。
逆にカード払いにすることで、今までなかったポイントの獲得が発生します。
この2つの損得勘定をどう見るかということになります。
ただ、公共料金によっては、年間640円の口座割引制度が無いものもあります。
その場合は、すぐにでもクレジットカード払いにしたほうがよいでしょう。
これはコンビニなどで振り込んでいる場合も同じです。
以下に口座振替による割引の有無を一覧にしましたので、参考にしてください。
口座割引のある公共料金
| 電気料金の口座振替による割引 | |
|---|---|
| 北海道電力 | 無し |
| 東北電力 | 無し |
| 東京電力 | 54円/月額 |
| 中部電力 | 54円/月額 |
| 北陸電力 | 54円/月額 |
| 関西電力 | 54円/月額 |
| 中国電力 | 54円/月額 |
| 四国電力 | 54円/月額 |
| 九州電力 | 54円/月額 |
| 沖縄電力 | 無し |
| 水道料金の口座振替による割引 | |
|---|---|
| 札幌市水道局 | 無し |
| 青森市水道局 | 無し |
| 秋田市水道局 | 無し |
| 盛岡市水道局 | 無し |
| 仙台市水道局 | 無し |
| 山県市水道局 | 無し |
| 福島市水道局 | 無し |
| 水戸市水道局 | 無し |
| 宇都宮市水道局 | 25円(税込)/月額 |
| 前橋市水道局 | 無し |
| さいたま市水道局 | 無し |
| 千葉市水道局 | 無し |
| 東京都水道局 | 50円(税抜)/月額 |
| 横浜市水道局 | 無し |
| 甲府市水道局 | 100円/1回(2ヶ月) |
| 富山市水道局 | 50円/月額 |
| 名古屋市水道局 | 無し |
| 四日市市水道局 | 無し |
| 京都市水道局 | 88円/2ヶ月 |
| 大阪市水道局 | 無し |
| 神戸市水道局 | 無し |
| 広島市水道局 | 無し |
| 高松市水道局 | 100円/1回(2ヶ月) |
| 福岡市水道局 | 無し |
| 長崎市水道局 | 無し |
| 那覇市水道局 | 無し |
| ガス料金の口座振替による割引 | |
|---|---|
| 北海道ガス | 無し |
| 東日本ガス | 無し |
| 東京ガス | 54円/月額 |
| 新日本ガス | 無し |
| 京葉ガス | 無し |
| 北陸ガス | 無し |
| 東邦ガス | 無し |
| 中部ガス | 無し |
| 大阪ガス | 無し |
| 広島ガス | 無し |
| 西部ガス | 無し |
| 四国ガス | 無し |
| 沖縄ガス | 無し |
口座割引VSクレジットカードのポイント
この2つの支払方法で、どちらが得かは、あなたがお持ちのクレジットカードによって違ってきます。
例えばポイント還元率が0.5%のクレジットカードの場合、計算からすると、各分野月1万円の利用額を基準に、1万円を上回ればカードが得、下回れば口座が得ということになります。
これがポイント還元率が1%のクレジットカードになると、5千円を上回ればカードにしたほうがいいでしょう。

また人によっては、単純に口座割引で640円分還元されるより、すべての公共料金の支払いを一枚のクレジットカードでまとめて管理するほうが良い、とする考え方もあるでしょう。
最終的には、ご自身の持っているカードの種類や目的に応じて利用の仕方を決めましょう。
また勘違いされている方が多いのですが、このポイント還元率というのは、カードの種類や利用額によって変わります。
ですから、これを機会に一度ご自分が使っているクレジットカードを見直すのもいいでしょう。
【参考記事】
>>2倍得する公共料金の支払い方









